B! ゴロビシャ ネメシスの使い魔

サミジナ

悪魔 サミジナについて

04. Samigina
名:サミジナ(Samigina) 又の名をガミジン(Gamigin)。この名はエノク書に見られるもの。
序列:4 
爵位侯爵こうしゃく 
惑星 :月 
星座:金牛宮きんぎゅうきゅう(おひつじ座)

金牛宮黄道十二宮こうどうじゅうにきゅうの二番目の宮であり、当時は牡牛座おうしざに相当したが、現在は歳差さいさのため牡羊座おひつじざにあるそうだ


黄道帯牡羊座の15~19度
    4月4日~8日
 植物:ジュニパー
 惑星:太陽
 属性:火
メタル:金
キャンドル色:黒

サミジナとは
6の侯爵の中でも3番目に位置し、30の軍団を率いる。


鋭い目付きで褐色の小さな馬またはロバの姿、
または美しい黄褐色の翼をもつ暗い瞳をした女性で現れる。
人間の姿で現れた場合には学問に関する事柄について答えるという。

海で死に、カルタグラ (魂の苦悩の意) と呼ばれる
煉獄で苦しむ霊魂を召還者の前に出現させる等の降霊術を得意とする。
呼び出した霊魂はどんな質問にも明瞭に答え、
命じられたこと全て終えるまで召還者の元に留まるという。

召還できた者には、様々な知識を授けるという博学な面を持つ。
また、彼の魔力を封じたタリスマンを枕の下に
入れて眠ると夢の中で死者と会えるという。

 

  

 

サミジナとは悪魔学における悪魔の一人で、『ゴエティア』に記載された「ソロモン72柱の悪魔」の1柱を担う魔神である。

ゴエティア』によると、サミジナは地獄の魔神30個軍団を支配する序列第4の悪魔にして、偉大なる地獄の侯爵であると言う。

また、彼は初めは小柄な馬、もしくはロバの姿で召喚者の前に現れるが、術者の求めに応じて人間の姿を取ると言われている。

次に彼の持つ能力や術者にもたらす恩恵についてだが、サミジナは幾何学きかがく算術さんじゅつ、文法、論理学、修辞学しゅうじがく、音楽、天文学など古今東西ありとあらゆる基礎教養学問に精通しており、術者にこれ等の学問を教えるそうだ。

他にも、サミジナは死後の世界にも精通しており、召喚者が望めば過去に罪を犯して死んだ魂たちの事を語るという。

なお、これは降霊術こうれいじゅつを介して行われるので、術者は死者の魂に直接質問をする事が出来、また、自在にあやつる事も出来るそうだ。

まとめると、術者はサミジナを召喚し、使役しえきする事で、広く深い教養を身につける事が出来、さらに罪を犯して死んだ者の魂(霊魂)に質問をしたり、意のままに操ったりする事が出来るという訳だ。

さて、なかなか興味深い能力を持つサミジナだが、彼を召喚してその力を借りたい者は彼(下記)の印章を羊皮紙ようひしまたは金属板に書いて身に着けておかなければならず、もしも怠った場合は彼を従える事は出来ず、恩恵は受けられないそうなので注意されたし。

 

ちなみに、『魔導書ソロモン王の鍵(青狼団)』によると、「こっくりさん」などの降霊術を行う際にサミジナを前もって召喚し、使役する事で、儀式の精度を高め、その効力を上げる事が出来るそうだ。

また、その時に用いた護符を枕の下に入れて眠る事で、夢の中で死者に会う事も出来ると言う。


備考

ご存じの通り爵位は本来は人間の貴族社会における階級を表すものであるが、悪魔社会の階級を表す場合にも用いられる。

ソロモン72柱の悪魔たちもそれぞれ爵位や地位を持っており、それらは当該悪魔の地獄における階級、偉さを表している。

その一方で、序列はソロモン王が呼び出して封印した悪魔の順番を示すものなので、偉さ、階級とは関係がないそうだ。

※ソロモン72柱の悪魔の中には総裁または長官の地位にある悪魔が数柱いるが、いずれも貴族社会における階級(爵位)には含まれていない。

なお、サミジナの爵位侯爵こうしゃくであるが、貴族社会の階級には日本語読みで全く同じ読み方をする別の爵位もある。

それは公爵こうしゃくである。

公爵は王や皇帝などの君主の次に偉いとされる階級であり、侯爵は公爵の次に偉いとされる階級である。


参考文献

・英語版ゴエティア 英訳:マクレガー・メイザース

・魔導書ソロモン王の鍵 編著者:青狼団

・萌える!ソロモン72柱の魔神事典 著者:TEAS事務所

Wikipedia

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