最初の人間、アダム
もとになった言葉の意味はヘブライ語で「人」または「人類」を意味する。
アダム(ルーカス・クラナッハ画)
『旧約聖書」では最初の人間であるとされる。「創世記」第1章で、神が「自分のかたちに似せて」男と女を創造し、被造世界の統治を委ねたとされるが、第2〜3章のヤハウェ資科では、神はまずアダムを土から造りエデンの園に置いて、熟睡するアダムの肋骨からイブを造り彼の妻としたのである。
矛盾する記述であるが、現代では後者の説が多く流布している。
第3章の堕罪物語では、「食べると死をもたらす」として神が禁じた知恵の木の実を、蛇のそそのかしによって最初にイヴが口にし、それをアダムも食べたため、知恵を得たふたりは裸に対する差恥心に目覚めた。神はエデンの園からふたりを追放し、「人」には生涯のつらい労働を、その妻には産みの苦しみを課した。
ここで気になるのは、神は「食べると死をもたらす」と禁じているのに、「創世記」では前提としてふたりが不死であったとはされていないことまた「新約聖書」において、アダムにより人類に死と罪とが入ったと記している点である。
いずれにせよ、それまでのアダムが神であったのか人であったのかは、よくわからない。アダム、あるいはアダムとイブは最初の人間であったことが記述されている。
配偶者
イヴ
子供
カイン
ルルワ
アベル
アワン
セト
アズラ
エヴァンゲリオンでのアダム
太古から南極大陸の地下に存在していたが、セカンドインパクトの際に、南極大陸を一瞬にして融解させる謎の大爆発を引き起こした。またアダムは生命の源と呼ばれ、その後登場するすべての使徒を生み出した第1使徒である。
融解した南極とともに消滅したとされたが、後にアダム計画により肉体と魂の両面からの再生が試みられた。その結果、肉体は胎児の状態にまで還元され「人類補完計画」を実行に移そうとした碇ゲンドウの右の掌に移植されることになる(旧劇場版)
また、魂のほうはゼーレによって回収され 『使徒タブリス=渚カヲルとして蘇った。
当初、作品中ではターミナルドグマに蘇にされている白い巨人をアダムと称していたが、カヲルは、それがリリスであることを見破り、リリスの子孫であるシンジに殺される道を選ぶ。