アニメネタが多かったですが、私は怪獣オタクでもありまして、今回は私が大好きな映画平成ガメラ三部作をとことん紹介していきます。
てか、平成ガメラ三部作観てなきゃ特撮オタク名乗れませんのよ
ガメラとは?
ガメラって知ってますよね?ゴジラと並んで知名度のある怪獣だと思います。
亀なのに空を飛ぶし、回転もする凄いやつです。昔の人の発想力やばいですよね。言葉だけで説明するとギャグにしか聞こえませんが、映像で見ればなぜガメラがこんなにも人気で、特撮ファンに永遠に語り継がれているのかがわかると思います。
平成ガメラ
平成に入り、ガメラが新たに映画に登場するようになります。特撮担当は樋口真嗣。
シン・ゴジラの特撮も担当しましたね。樋口真嗣さんはエヴァの主人公碇シンジ君の名前の元ネタでもあります。庵野監督とは長いお付き合いのようです。
この頃の樋口さんの特撮技術はほんとオーパーツですね…凄すぎる。ただ、監督やると微妙って言われています。ローレライとか日本沈没(樋口)とかですね。
まぁ、確かに、微妙かも…
監督は金子修介。
大学映研の先輩部員に映画監督の押井守がいたみたいです。凄い人の周りには凄い人がいるもんですね。
押井監督の代表作といえば攻殻機動隊ghost in the shellです。日本アニメーションの最高傑作の1つですね。見てない方は是非見ることをお勧めします。

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この平成ガメラがあまりにもクオリティが高いのでゴジラ側もオファーを出し、その時にできたのがいわゆるGMK(ゴジラモスラキングギドラ)です。
ミレニアムシリーズの1つですね。
評価はそこそこ。ほかのゴジラシリーズがゴミすぎてね…ミレニアムシリーズほんと酷い。
ゴジラシリーズの上位5位には入ると思います。
ゴジラで見るべきは初代ゴジラとゴジラvsビオランテとシン・ゴジラぐらいですね。
話が逸れましたね。平成ガメラシリーズ何が凄いのか。この作品は三部作構成で、それぞれかなり毛色が違います。
ガメラ自体も進化しているという設定なので見た目も大きく異なります。
G1(ガメラ一作目)では可愛らしいガメラもG3の頃にはゴツゴツとしたイカつい姿に変わり、とてもクールな見た目になります。もうその甲羅の重圧感と言ったらたまりませんよほんと!
それでは、1つずつ紹介していきます。
『ガメラ 大怪獣空中決戦』
(ガメラ だいかいじゅうくうちゅうけっせん)1995年(平成7年)3月11日に東宝系にて公開された怪獣映画。大映製作の平成ガメラシリーズ第1作である。ガメラ誕生30周年記念作。
通称G1。
監督の金子修介は、大映の要請で監督を快諾したものの、当初の製作予算が5億円(最終的には6億に増額された)という事実に落胆し、ギャグかコメディー映画にすることを覚悟したという。しかし、脚本に伊藤和典、特技監督に樋口真嗣を獲得したことで、「怪獣映画の王道」を作ろうということになった。
また、ゴジラシリーズではどうしても実現できなかった、ゼロからのリメイク(ガメラそのものの出現と設定からのやり直し)、自由な作劇が可能となった。
脚本に伊藤和典
『機動警察パトレイバー』の原作チームヘッドギアを結成した。天才脚本家の伊藤和典
伊藤は『平成ガメラシリーズ』の生みの親でもある。実家の映画館では怪獣映画を見ながら育った根っからの怪獣映画ファン。担当したアニメ作品ではよく怪獣映画のオマージュを取り入れた。また、『ガメラ』を監督した映画監督である金子修介とは、かつての特撮テレビ『ウルトラQ』の劇場映画版を作る予定があったが、流れてしまった経緯がある。
パトレイバーの映画は見るべきですね。
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特技に樋口真嗣さん。脚本に伊藤和典とかもうこの時点で神映画確定ですね。
日本一の才能を集めた最強集団なのです。面白くないわけがないのだ。
リアリティーを重視した新たな怪獣映画
それまでの昭和シリーズでは子供向けの展開や演出が目立っていたが、本作では現実世界で実際に起こっている問題や、古代の歴史や伝説とリンクした設定がなされていたり、生物学的な要素が盛り込まれていたりと、従来のシリーズに足りなかったリアリティを徹底して追求した大人向けの演出が全面的に出されており、以後の作品にもこれらの設定が継承される形となっている。
怪獣の出現による株価の暴落、災害情報、自衛隊の活躍等これまでの怪獣映画ではなかったリアルな要素が作品への没入感を生み出し、人間視点での怪獣の見せ方を行なっているため、安っぽいこれまでの特撮と違い、臨場感あふれる映像に仕上がっています。
いやー素晴らしいの一言です。
評価はかなり良かった
観客動員90万人、配給収入5億2000万円[1]。配給収入目標は10億円だったが、ビデオ化権や放映権を見込んでかろうじて黒字を確保できた製作陣は、ガメラのキャラクターが世間に浸透したと判断し、シリーズ化を決定した。作品自体の評価は非常に高く、世界最古クラスの映画賞としての伝統を持つキネマ旬報ベストテンに怪獣映画として史上初めて選ばれた。
1995年、『ガメラ 大怪獣空中決戦』で第38回ブルーリボン賞監督賞および映画芸術誌邦画ベスト10で第1位
『ガメラ2 レギオン襲来』
1996年(平成8年)7月13日に東宝洋画系にて公開された日本の怪獣映画である。
通称G2。登場怪獣はレギオン
評価ポイントは敵怪獣の生態に関する設定の細かさ
このレギオンという怪獣は宇宙生物で地球上の怪獣ではありません。我々は有機物。つまり、炭素で体を形作る炭素生物ですが、レギオンはケイ素によって体を作るケイ素生物です。
周期表を見てもらえればわかりますが、炭素とケイ素は比較的電子の配列が似ており、化合物も豊富にあります。
炭素はカーボンのC、周期配列では元素番号は6です。その下にケイ素(si)シリコンのSiですね。元素番号は14です。外殻の電子の数同じわけです。
そのため、炭素以外で数多くの物質を作り出し、生命体の体として使える可能性のある元素はケイ素ぐらいしか考えられず、アニメや漫画などでは地球外生命体としてケイ素生物がよく登場します。
ケイ素生物であるがゆえに、餌はケイ素です。
ケイ素は地球上に無数に存在しています。我々の持っているスマホの中にもケイ素は含まれていますね。半導体のシリコンウェハー、あとはガラスなんかもケイ素で出来ています。
あ、ケイ素ってシリコンのことですよ。なので豊胸手術とかするとケイ素を胸に入れたりします。
そのケイ素はどこにあるのかというと、地球の地殻に大量にあります。我々がよく見る水晶や石、ガラス。これらは二酸化ケイ素で出来ていますから、還元してやればケイ素と酸素が生成されますよね。
それを裏付けるように、作中では近郊ではビール工場のガラス瓶やNTTの光ファイバー網が消失するという怪現象が多発します。
レギオンは二酸化ケイ素を還元して、ケイ素を摂取。そして、発生した酸素を使って酸素濃度を高めて他の炭素生物を死滅させ、さらには繁殖する過程で、生成された酸素を使い爆発を起こして再び宇宙へ拡散します。
さらに凄いのは、このレギオンは共生をしているということ。
自然界にも共生関係のものは多く存在します。例えば、ファインディングニモのカクレクマノミはイソギンチャクと共生関係にあります。イソギンチャクがクマノミを守る代わりに、クマノミが餌を運びます。
かのやうな関係を共生と言います。
実はレギオンも「草体」と呼ばれる植物の様なものと共生関係にあります。
レギオンはガラスや土などに含まれるシリコンを経口摂取し、その分解過程で発生した大量の酸素で草体を育てます。
この草体を爆発源にするわけですね。草体としてもレギオンに任せていれば勝手に繁殖できるためにwin-winの関係というわけです。
ちなみに、コンピュータがシミュレートした草体の爆発力は、札幌を壊滅させるに充分なものであったようです。宇宙に吹き飛ばすぐらいの威力ですから、それぐらいにはなるかもしれませんね。
で、ケイ素は半導体の元になるものです。実はレギオンの体も半導体のような構造をしており、電波等に敏感に反応する特徴を持っているのです。
レギオンは電磁波によってコミュニケーションし、電磁波を発する物を自らを妨害する敵と見なして攻撃する習性を持っています。そのため、電磁波の過密する大都市が狙われることになってしまったわけです。
よく考えられていますよね。
SFファンに永遠に語られる名作に
1996年に『ガメラ2 レギオン襲来』で第17回日本SF大賞を受賞。
封切り直後は配給収入が10億円に届く勢いだったが失速し、7億円の結果となった。観客動員は120万人を記録した。
1996年第17回日本SF大賞受賞。1997年第28回星雲賞映画演劇部門・メディア部門賞受賞。映画として初めての日本SF大賞受賞となった。
アニメ「ノブナガン」で怪獣オタクの主人公が語っていた作品ですね。
実際本物の特撮オタクなら十中八九ガメラ2レギオン襲来については語れるはずなので、にわか特撮オタクをあぶり出すことができる作品です。
それぐらい有名で、素晴らしい作品ってことですね。
『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』
(ガメラスリー イリスかくせい)1999年(平成11年)3月6日に大映が制作し東宝系で公開された怪獣映画。
通称G3。
『ガメラ 大怪獣空中決戦』から4年後、『ガメラ2 レギオン襲来』から3年後の世界を舞台に、とある村で覚醒した怪生物イリスと世界中で大量発生しているギャオスとガメラ、そして人々の戦いを描いているが、しばしば怪獣映画を見る人間が持つ「いくら正義の味方の怪獣でも、悪の怪獣を倒すために街中で激しく戦ったら一般市民が巻き添えとなって犠牲になるのではないか?」という疑問に挑んだ作品であり、キャッチコピーにも「わたしはガメラを許さない。」が使われた。最終決戦の舞台は京都駅であり、怪獣映画において史上初の屋内戦となった。
日本特撮映画屈指の映像美今尚語り継がれるオーパーツに
公開は1999ですでに20年も前の作品ですが、いまだに色褪せない素晴らしい映像美。
今の邦画と見劣りしないどころか、はるかに美しい映像のため、オーパーツ的な扱いを受けています。
この作品の映像表現に深く影響を受けましたね。今でも大ファンです。
渋谷での戦いもこれはすごい…
この映画の空中戦を超える特撮作品はいまだに存在しません。
ウルトラマンネクストも素晴らしい空中戦を繰り広げましたが、それでもG3の方が音楽、演出、映像共に100点満点なため、この作品を超える空中戦を見せてくれる作品は現れないと思います。
世界初の怪獣の室内戦闘が行われた作品
ガメラとイリスが京都駅で最終決戦を迎えます。特撮市場類を見ない巨大生物の室内での戦いは特撮ファンに大きなインパクトを与えました。
アニメ「らき☆すた」では、修学旅行まで京都駅にきた主人公こなたが「ここにイリスが入ったのかー」と呟くシーンがあります。
オタクなら知ってて当たり前だよなぁ!
評価
配給収入6億円、観客動員100万人。結果的に、3部作は目標の10億円には届かなかった。
配給収入が10億円を突破していれば、すぐに4作目の製作の話になったとも言われる。本作は当初から完結作の意気込みで製作されていたが、この成績を受けて正式にシリーズ終了が決定した。
敵の造形が神
レギオン、ガメラ、ギャオス、イリスの造詣のすばらしさ、ギャオスの生物として完成されたフォルム。レギオンの宇宙生物としてのフォルム。イリスの神々しさ。ガメラのゴツゴツしていて、勇ましい守護神としての姿。
とにかく、素晴らしいの一言ですね。