違和感のない合成音声がついに!
ある種コンピュータっぽさ、無機質さが売りでもあったVOCALOIDに対し、今回発表されたのは人間の声質やクセ、歌い方を再現する、まさに人の歌声と区別のつかないレベルの歌声合成。
現時点では技術発表であって、まだ製品化はされていませんが、歌声合成技術の革命といってもいいと思います。
株式会社テクノスピーチと名古屋工業大学の国際音声言語技術研究所は、人間の声質・癖・歌い方を これまでになく高精度に再現できる歌声合成技術を開発。
AI歌声合成システムのアカペラの従来の技術と新技術の歌声を公開。どちらもベタ打ちで調整なしの物となっている。
新技術の方は細かい息づかいまで聞こえ、より人間が歌っているかのような歌声を再現。
言語は日本語、英語、中国語に対応しており、下記テクノスピーチのウェブサイトにで歌声音声が公開されている。
本研究はテクノスピーチと名古屋工業大学の共同研究によるもの。研究成果は2019年3月に開催される、日本音響学会2019年春季研究発表会にて発表される。
https://livernet.jp/a/881
これは革命
革命ですねこれは。どの程度簡単に調教できるのかわかりませんが、これが本当なら10年後にはアナウンサーの仕事が3〜4割減りそうです。
そして、個人クリエイターがより活躍できる環境が整いそうです。
絵や動画は一人で作ることができても、どうしても音声は誰かに頼まなければなりませんでした。
しかし、この合成音声があれば違和感なくセリフを読ませることが可能になるわけです。
本当に個人でできることが増え、一人でもアニメを作ることもできるようになってきました。
これは革命です。一人の力でなんでも作れる時代がすぐそこまで来ています!
アナウンサーは今後タレント性が求められるようになる
この技術で困るのはアナウンサーや声優でしょう。
今後のアナウンサーや声優はよりタレント性が求められるようになるでしょうね。
今でもかなりタレントよりになっていますが、テンプレのアニメ声しか出せない声優は機械に仕事を取られるかもしれません。
声に特徴がある場合は機械で再現するのは難しいので、生き残れると思いますが、画一的な教育を受けているアナウンサーや声優は仕事がなくなるかもしれません。
個人の活躍の場がより広がる
作詞作曲はできても歌ってくれる歌手がいなかった人たちがボーカロイドの登場でプロデューサーになっていきました。
しかし、ボーカロイドの場合はまだまだ技術的に成熟していなかったですので、違和感のある歌声だったかもしれません。
(それがボーカロイドの良い面でもあったわけだが)
この合成音声を使ってより自然な曲を作れるようになるということです。
彼らの表現の幅はより広がり、誰でも作曲家、プロデューサーになれる時代が来るかもしれません。
動画製作者でも自然な合成音声ができることによって会話をすることが可能になったり、原稿を読み上げてもらえるなど、より便利になっていくと予想されます。
今からイラストや動画制作を覚えれば、将来的に機械で声を当てられるようになるかもしれません。
一人でアニメーション作りを完結できる可能性が遂に実現可能になったのです。
これは間違いなく革命です。
クリエイティブな仕事をしたかった人には最高の環境が整いつつありますので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?