- なろう小説とは?
- ライトノベルの歴史80年代
- 脱ハイファンタジー90年代
- そして再び異世界ファンタジーへ00年代
- 違ったジャンルのものも登場?
- タイトル定型文を作ったラノベ
- 一般人オタクによって作り出されたなろう小説
- なろう小説に異世界ものが多い理由
- なぜ初めから異世界ではないのか?
- 主人公の性格
- なぜタイトルが長くなるのか?
- 編集によって勝手にタイトルが変わったこともある
- 無双しまくるなろう小説
- 書籍化したなろう小説
- なろう小説のいい点
- 2018年夏の話
- 管理人も小説家になろうデビューしました
※ラノベとなろう小説は別物であるので間違えないように
なろう小説とは?
小説家になろうは、株式会社ヒナプロジェクトが提供する小説投稿サイト。作者登録することで、無料で小説をウェブ上に公開することができるサービスである。
ここで公開されている小説のことは「なろう小説」と呼ばれている。
なろう小説のタイトルはすごいことになっている。
実態を調査するためにラノベの生産工場である「小説家になろう」に工場見学に行ってきた。
ヒヨ理ちゃんはとびきり可愛いので僕の使用済お箸をぺろぺろ♡ぺろぺろ♡ぺろぺろ♡ぺろぺろ♡ぺろぺろ♡ぺろぺろ♡ぺろぺろ♡ぺろぺろ♡ぺろぺろ♡ぺろぺろ♡れろぉ♡♡♡していたところで別に引かないし許しちゃう
作者:イーイーイーヤ
天才かな?
ちなみこのタイトルは文字数が100文字あります。
出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので辺境で好き勝手に生きることにした~神々からの祝福は貰えなかったけれど自前の力だけで最強です~
作者:紅月シン
異世界帰りの俺が現代最強すぎて現代異能バトル系美少女をビシバシ調教することになっちゃいました!?
作者:白石 新
3割ほどはタイトルが長い。
全てのなろう小説が酷いタイトルかと言われればそんなこともなく。普通のものが大半である。
近年ではかなりマシになってきたと感じるが、一昔前のなろう小説はなぜこんなにも酷いタイトルの小説が蔓延っていたのだろうか?
そこには数々の原因と歴史があるのだ。
ライトノベルの歴史80年代
ドラゴンクエストが起こした一大ファンタジーブームにより、異世界ファンタジーブームが起こる。
脱ハイファンタジー90年代
やはり、この90年代はエヴァンゲリオンに代表されるようにいわゆるセカイ系と呼ばれる作品多い。
そして再び異世界ファンタジーへ00年代
違ったジャンルのものも登場?
少々変わった設定のものも出始める。
タイトル定型文を作ったラノベ
一般人オタクによって作り出されたなろう小説
これらの歴史を脈々と受け継いだ、一般人オタクにより作り出されたなろう小説
商業誌ではない小説家を目指すものたちによって書かれた小説群の集合体が小説家になろうであり、そこである種の王道と化した小説がなろう小説である。
なろう小説に異世界ものが多い理由
本来はドラゴンクエストの大ブームを受けてファンタジーものが多く作られた歴史があり、ラノベの土壌はやはりこうしたファンタジーものであることは確かであろう。
しかし、今のなろう小説は大きく異なる。それはもともと異世界という設定ではなく、リアルワールドから転生、転送されるという点である。
なぜ初めから異世界ではないのか?
作家による自己投影という説と小説家になろうを読む層がそういった異世界ものを求めているという説がある。
どちらにしろ、現実に満足しておらず、やり直したいという願望の現れであることが容易に想像できる。
また、意外なことに小説家になろうの中では異世界ものは数自体はそこまで多くはないのだ。
しかし、ランキング上位に上がるのは異世界ものばかりという非常におかしなことが起こっている。
このことを考えると、小説なろうを読む層が異世界転生ものを望んでいると言った方が妥当であるかもしれない。
なぜ、異世界が好まれるのか。
おそらく、社会経験がないからだろう。
リアルがわからないから、異世界しか理解できないのだ。人間は未知のものと遭遇した際に、自分のわかる範囲内のものに置き換えて考える。
その知識量の少なさゆえにリアルワールドを理解できないため、異世界ものが多くなる。
これらのことから小説家になろうの読者はリアルではうまくいかないような人が多いのではないかと考えられる。
また、現実世界であったとしても、よく書かれるのは百合やハーレムものばかりだ。
(例を挙げるとエロマンガ先生や安達としまむらのような感じのもの)
これは単に欲望がわかりやすく現れているだけだろう。
主人公の性格
今のラノベは主人公がオタク臭いのだ。
自己投影の結果だと思われるが、どこかむず痒くなる。
よくある設定として、友達がいない。
至って普通の人間。
しかし、女の子にはモテまくり、異世界に行けば特殊な能力を手にし無双する。
はじめの設定はどこへ行ったのか。
なぜタイトルが長くなるのか?
1.目立たなければならないから。
小説家になろうでは人気作品は商業誌として発売されることになる。
そのためにはまず読まれなければ話にならない。
だから、少しでも目立とうとタイトルで勝負を仕掛けることがよくある。
(書籍化した際にタイトルを変えるのはこのためであると考えられる)
出落ちにならなければいいが。
2.作者が面白いと思っているから。
私は面白くはないと思うが、世の中にはいろんな人がいるからこそいいのだ。
タイトルは長い方が面白いという人も当然いるだろう。
3.読者に1から10まで教えてあげないといけないという悲しい事実
長ったらしいタイトルはその小説がどのようなものであるかを伝えるものですが、なろうではわかりやすいように1から全て教えてあげなきゃダメだということですね。
まあ、なろうに限らず世間的には小難しいことは基本理解されないのでわかりやすくした方が良いのは間違いありませんがね。
大衆化するということはこういうことですよ。
よくあるのが、
本タイトル ~サブタイトル~
こういう形式のものですね。私のブログもこれ形式なので、なんとも言えませんねw
まぁ、わかりやすさを重視するのであれば妥当な線でしょう。
5.タイトルの重要性
さて、話は変わってタイトルです。書籍化のお声を待つためには人気作を育てる必要性がある。
人気作にするためには、読まれないといけない。
このなろうの多数の投稿の中で、いかに読者の目を引くか。
それが第一関門です。
いうなれば、タイトルは作品の顔。
これを失敗するといかに良作でもなかなか読者が増えないかもしれません。
いやまあ、良作であれば次第に読者が増えていくとは思いますが。
やはりインパクト、あるいはわかりやすいタイトルというのは重要です。
タグやあらすじも重要ですが、タイトルはすごい重要です。逆に作者名なんてなんでもいいのが、なろうのセオリー。
累計見てみましょう。
タイプは二つです。
『無職転生 - 異世界行ったら本気だす -』
のように、タイトルだけで、人気要素である無職(いわゆるニート主人公)が転生して、異世界で活躍するというのがありありとわかります。
『盾の勇者の成り上がり』なんかも、異世界タグつけとけば、盾勇者というちょっと変わった主人公が無双しそうで興味を惹かれます。
このように、世界観は抜きにして、どんな人物が何をするか? みたいなタイトルとかもいいかもしれません。
多少長くたっていいのです。書籍化する際に、変更もできますから。
例えば、普通の勇者じゃあ受けが悪い。
『悪女な令嬢キャラに転生しちゃって、バッドエンド回避のために地道にヒロインとお近づきになりますわ』(実際にあったらごめんなさい)
ぐらいの、『わかりやすいタイトル』だとあらすじとか見ないでもそういう系の作品好きな人には訴求するのでベターかもしれません。
編集によって勝手にタイトルが変わったこともある
回復魔法を得た童貞のチーレム異世界転移記(変更前)
あまり、変わっていないがw
そもそも、チーレムってなんなんですかね。
おそらく、チートとハーレムを組み合わせた造語だと思われますが、チーレムって聞いて普通何かわかりませんからね。
無双しまくるなろう小説
なろう小説は主人公が無双することが非常に多い。
チート級の能力を手に入れ無双する。
しかし、その過程があまりに適当である。
挫折を知らず、苦悩を抱えず、なんら人間的な魅力もない主人公が無双するのは確かにエクスタシィを感じるが、いくらなんでも努力したくなさすぎだろとは思はなくはない。
確かに、現実世界では人生はほぼ運ゲーである点を鑑みれば努力をせずに力を手に入れることは当たり前かもしれないが。
物語的にはやはり、一度落としてからの復活というのが熱いと思うのだが。
書籍化したなろう小説
今回はその一部を抜粋してみた。人気のものから、最近書籍化したものをランダムに取り上げてみる。
【あらすじ】
その日、一大ブームを起こしたオンラインゲーム、“ユグドラシル”は静かにサービス終了を迎えるはずだった。―しかし、終了時間をすぎてもログアウトしないゲーム。意思を持ち始めたノンプレイヤーキャラクター。なにやらギルドごと、異世界に飛ばされてしまったらしい…。現実世界ではゲーム好きの孤独でさえない青年が、骸骨の見た目を持つ、最強の大魔法使い“モモンガ”となる。彼が率いるギルド『アインズ・ウール・ゴウン』の伝説が、いま始まる!圧倒的人気のWEB小説の書籍化。
【あらすじ】
女子高生だったはずの「私」は、気がつくと見知らぬ地で、“蜘蛛”の化け物に生まれ変わっていた!?親蜘蛛の共喰いからは逃げのびたものの、迷い込んだ先は怪物たちの巣窟。毒ガエル、大蛇、巨大猿、果ては龍までもが跋扈する最悪のダンジョンを、小さな蜘蛛に過ぎない「私」は生き抜くことができるのか…って、無茶言うにもほどがあるでしょ!こんな状況仕組んだ奴、出てきやがれ―っ!!WEB中が応援した蜘蛛子ちゃんの生存戦略、堂々開幕!
邪神無双 ~邪神が黒い笑顔で人助けを始めたようです
書籍の内容
女神殺しで手に入れた神チートな力で異世界最強を目指す、究極の成り上がりファンタジー。異世界転生時に女神を殺したことで、人間でありながら神の力を得てしまったレイジ。
信者が増えれば増えるほど強くなる「神の力」を使い、内心では黒い笑みを浮かべながら、温厚篤実な善人を演じて仲間や友人たちの好感度(信仰度)を上げていく。
奴隷の解放や盗賊団の討伐など、人助けをするレイジ(邪神)。
彼は悪魔なのか、それとも天使なのか。
邪神による爆速最強への道が、いまスタートする!
とあるおっさんのVRMMO活動記
【あらすじ】
「第6回アルファポリスファンタジー小説大賞」読者賞受賞作、待望の書籍化!
超自由度を誇る新型VRMMO「ワンモア・フリーライフ・オンライン」の世界にログインした、フツーのゲーム好き会社員・田中大地。モンスター退治に全力で挑むもよし、気ままに冒険するもよしのその世界で彼が選んだのは、使えないと評判のスキルを究める地味プレイだった!やたらと手間のかかるポーションを作ったり、無駄に美味しい料理を開発したり、時にはお手製のトンデモ武器でモンスター狩りを楽しんだり――冴えないおっさん、VRMMOファンタジーで今日も我が道を行く!
【あらすじ】
何という事もない人生を送っていた三上悟は、通り魔に刺され37年の人生に幕を閉じた…はずだった。ふと気がつくと、目も見えなければ、耳も聞こえない…。そんな状況の中、自分があの“スライム”に転生してしまった事に気づく。最弱と名高いモンスターである事に不満を感じつつも、お気楽スライムライフを満喫する三上悟だったが、天災級のモンスター“暴風竜ヴェルドラ”と出会ったことで運命は大きく動き出す―。ヴェルドラに“リムル”と名付けてもらい、スライムとして新たな異世界生活をスタートさせた矢先、ゴブリンと牙狼族との争いに巻き込まれ、いつしかモンスターたちの主として君臨することに…。相手の能力を奪う『捕食者』と世界の理を知る『大賢者』、二つのユニークスキルを武器に最強のスライム伝説が今始まる!
【あらすじ】
迷宮都市オラリオ―『ダンジョン』と通称される壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。未知という名の興奮、輝かしい栄誉、そして可愛い女の子とのロマンス。人の夢と欲望全てが息を潜めるこの場所で、少年は一人の小さな「神様」に出会った。「よし、ベル君、付いてくるんだ!“ファミリア”入団の儀式をやるぞ!」「はいっ!僕は強くなります!」どの“ファミリア”にも門前払いだった冒険者志望の少年と、構成員ゼロの真様が果たした運命の出会い。これは、少年が歩み、女神が記す、眷族の物語。第4回GA文庫大賞、初の大賞受賞作。
隅でいいです。構わないでくださいよ。
男妓楼が舞台の乙女ゲーム世界で、悪役キャラに転生していた私。遊男として生活し、ゲームの展開とは逸れた生活を送るも、急に性格が変わってしまった愛理ちゃんの行動に困惑していた。
ある日おやじ様に頼み込まれ、ゲームイベントと同じく遊女の格好をすることに。でも、愛理ちゃんに『私の世界なのに』となじられてしまい!? 彼女はゲームを知っていた転生者なの?
完全にゲームに沿った世界ではないとは思っていた。いるはずの花魁も二人いない。ゲームに関しては思い出せたのに、未だ自分のことは思い出せないままで――!?
逆転吉原ファンタジー急展開の第四幕、いよいよクライマックスへ!
【あらすじ】
かつて滅びた死者の街―人里離れたこの地に一人の生きた子供、ウィルがいた。少年を育てるのは三人の不死者。豪快な骸骨の剣士のブラッド。淑やかな神官ミイラのマリー。偏屈な魔法使いの幽霊のガス。彼ら三人に教えを受け、愛を注がれ少年は育てられる。そしていつしか少年は一つの疑念を抱く。「…この『僕』って、何者なんだ?」ウィルにより解き明かされる最果ての街に秘められた不死者たちの抱える謎。善なる神々の愛と慈悲。悪なる神々の偏執と狂気。「約束だ。ちょいと長いが、語ってやる。多くの英雄と俺たちの死の…そして、お前がここで育った話でもある」―その全てを知る時、少年は聖騎士への道を歩みだす。
悪の組織の求人広告
【あらすじ】
『世界征服を目指す悪の組織です!明るく元気な職場が、あなたのヤル気を待ってます!』時は二十二世紀。“大多数”の人々が幸福な暮らしを送る、今より少しだけ未来。ニート青年・小森寧人はある日、不可思議なWEBサイトを発見する。それは、世界的な大企業である、悪の組織『メタリカ』の求人広告だった。難関と言われる面接を奇跡的に突破した彼だったが、配属されたのは庶務課―つまり、ザコキャラ。戦闘員となってしまうのであった。そして、彼はこの世界の正義そのもの、白銀の騎士・ディランと対峙する。理不尽に統率された世界で、寧人は組織で出会った上司や同期の女の子、ライバルと共に世界を変える戦いに挑み始める。これは自らの信念と理想に従った、普通の青年の叛逆の物語である。
インフィニット・デンドログラム
【あらすじ】
各プレイヤーの行動や性格、プレイスタイルによって独自に能力が進化するシステム“エンブリオ”。人と間違うような、確かにその世界に息づくNPCたち“ティアン”。そんな夢のようなシステムを備えたダイブ型VRMMO“Infinite Dendrogram”は、瞬く間に一大ムーブメントとなって世界を席巻し、数多くのユーザーがこのゲームを楽しんでいた。大学受験を終えて東京で一人暮らしを始めた青年・椋鳥玲二もまた、受験勉強の終了を記念して、かねてより兄に誘われていた“Infinite Dendrogram”を起動する―。WEB発超人気VRMMOファンタジー!!
【あらすじ】
とある一人の日本人が事故でこの世を去った。彼の魂は、異世界において『エルネスティ・エチェバルリア』として転生する。しかも、前世である日本人としての記憶を受けついだまま。エルの趣味嗜好も前世に倣ったものだった。彼は前世に続いて極度の『メカオタク』であったのだ。そんな生まれ変わった世界で、実在する巨大人型兵器である幻晶騎士と出会ったエル。彼は狂喜乱舞しながら、その操縦者となるべく行動を開始する。この世界での幼なじみを巻き込みつつ、メカオタクとしての暴走は続いていく―。小説投稿サイト「小説家になろう」で大人気のロボットファンタジーがついに書籍化。メカオタクだった青年が、転生し、思う存分本物のロボットを操る。
【あらすじ】
幼い頃から本が大好きな、ある女子大生が事故に巻き込まれ、見知らぬ世界で生まれ変わった。貧しい兵士の家に、病気がちな5歳の女の子、マインとして…。おまけに、その世界では人々の識字率も低く、書物はほとんど存在しない。いくら読みたくても高価で手に入らない。マインは決意する。ないなら、作ってしまえばいいじゃない!目指すは図書館司書。本に囲まれて生きるため、本を作ることから始めよう!本好きのための、本好きに捧ぐ、ビブリア・ファンタジー開幕!書き下ろし番外編、2本収録!
Re:ゼロから始める異世界生活
【あらすじ】
コンビニ帰りに突如、異世界に召喚された高校生・菜月昴。これは流行りの異世界召喚か!?しかし召喚者はおらず、物盗りに襲われ早々に訪れる命の危機。そんな彼を救ったのは、謎の銀髪美少女と猫精霊だった。恩を返す名目でスバルは少女の物探しに協力する。だが、ようやくその手がかりが掴めた時、スバルと少女は何者かに襲撃され命を落とした―筈が、スバルは気づくと初めて異世界召喚された場所にいた。「死に戻り」―無力な少年が手にしたのは、死して時間を巻き戻す、唯一の能力。幾多の絶望を越え、死の運命から少女を救え!大人気WEB小説、待望の書籍化!―たとえ君が忘れていても、俺は君を忘れない。
【あらすじ】
山井善治郎は、現代日本を生きる若手サラリーマン。ある日の朝。善治郎は突然、恐竜が闊歩する亜熱帯の異世界―カープァ王国に召喚されてしまう。召喚したのはカープァ王国女王、アウラ一世。善治郎を召喚した女王アウラは、善治郎に「自分と結婚して、こちらの世界で暮らして欲しい」と申し出る。理由は、善治郎が『百五十年前、異世界に愛の逃避行を図ったカープァ王族の末裔』だから。国内の貴族にも、王家の血を引く婚約者候補はいるのだが、彼等を婿に迎えれば、『男尊女卑』の毛色が強いカープァ王国では、女王と王配の間で権力闘争が起きる可能性が高い。そのため、善治郎に求められることは「できるだけ、何もやらないこと」…!?。「小説家になろう」総合ランキング第1位書籍化。
とにかく、ゲーム要素を含んだものが多い。なろうの読者がいかにゲーム好きかが手に取るようにわかる。読者層的にはやはり中高生を対象としているのだろうか。
そして、何よりその特徴的なタイトル。最高に臭すぎる。
そこが魅力でもあるわけである。
まあ、変なタイトルじゃないなろう小説の方がやはりレベルが高いと感じるのは否めないが…
普通に面白いものも多くあるが、ここで取り上げたのはある程度話題になったものがほとんどなので当たり前といえば当たり前かも知らない。
最近は女性向けのものが多くなっている印象がある。アニメでもかなり女性向けのものが増えてきたし、なろう界隈でも当然その流れが来ているのだろう。
なろう小説のいい点
1.無料で読める点
2.ギャグとしては最高の出来である点
3.作者の気持ちを考えると熱くなれる点
1.無料で読める
やはり、無料で読めるのは高いだろう。しかし、面白いものは少ない。それはそれで宝探しに行くようなワクワク感があってよろしい。
2.ギャグとしては面白い
たまにすごいものも見つかる。(ギャグとして)いや、悪い意味でもありいい意味でもある。
めちゃくちゃなことを書いていても受け入れ、そしてつっこんであげる。
一人漫才をしている気分になるが、とても面白い。
3.作者の気持ちを考えると面白い
やはり、創作物の楽しみ方は作者の思想を理解する点にあると思っている。
きっと、現実で嫌なことがあったんだろうなぁとか
高校の休み時間に一生懸命書いてるんだろうなぁなどなど。
非常に熱くなるものがある。彼らがこの苦しい現世を生きた証がそこには刻まれているのだ。
草
なんだろうな。なろう小説。特に私はローファンタジーやSFものが好きなのだが、微笑ましいな。子供(おっさん)がノートの裏に書いているであろう空想ストーリーを見ている気分になる。
優しい世界だ。
この世界はいつからか灰色になってしまってな。それでもたまにすごく色鮮やかに見える時もあるんだ。
生きてるって感じるよ。もっと人間のことが知りたいとそう思わせてくれる。本当は無なんだよ。全てな。それでも今はとても色鮮やかに輝いて見える。素敵だよな。もっと世界がいろんな色で染まればいいのに。
汚い色もあるけど、それもいいんじゃないかな。私は見ないけど、そう言うものが見たい人は山ほどいる。
仕事がなくなって、みんなで遊べる環境が一番いいんだよな。
あぁ、子供の頃に戻りたい。あの時なら、きっと世界はもっと美しく見えたんだろうな。忘れちまったよ。
草の匂いも、太陽の眩しさも、人のいない静けさも。
今思うと一人で裏庭で遊ぶのが好きだった。あまり多くの人と遊んでいなかったなw
裏庭でグミの木の実を食べたり、バッタを捕まえて解剖していた。あとカナヘビ捕まえたり、草捨て場にカブトムシの幼虫探したりな。見つかったのはカナブンの幼虫だけだったけど。あの時代はエッチな本とか落ちてたよな。
あの何気ない日常がもう二度と味わえないと思うと胸が苦しくなって、悲しくなる。
小学生の頃に思い描いていたものってなんだっけ?
いつだったかな。2年の春休みだった気がする。ふと、母校に行った。
小学校なんて7年ぶりぐらいに行ったかもしれない。
すごく、校舎が小さく見えた。昔はもっと大きかった気がしたんだけどなぁ。
校庭には坊主頭の少年がグローブをつけ、一人壁当てをしていた。
どうも母親を待っているらしく、私にキャッチボールをしようと話しかけてきてくれた。不審者に思われないか凄い心配だったが、暇だったし、あんな顔されたら断るわけにもいかなかったのである。
懐かしいなぁ。ボールがすごく小さく感じる。
随分とボールを投げていなかったから、ろくに投げられなかった。それがすごく情けなくてな…
少しばかり、少年とキャッチボールをしていると、どうやら彼の母親が迎えにきたようで、相手をしてくれたお礼に深くお辞儀をして車へと乗り込んで行った。
こんな時期が自分にもあった気がする。
なんだか、少しだけ、昔のことを思い出せた気がした。
ありがとう少年よ。
世界を変えられるのは小学生だけだ。
大人にはできん。
想像力、創造力、全てが失われている現状が心底嫌になった。
ランドセルは盾に、傘は剣に。
なんでも変わるんだ。想像力、創造力。
これさえあれば、我々は何にだって成れたはずだ。もう一度、取り戻す。
遊ばなきゃダメだ。遊びにこそイノベーションが眠っている。
私は小学生に戻るぞ。
世界を救うのは、いつだって子供なんだよな。
子供はいつだって愚か者で、怖いもの知らずだ。
だからこそ、冒険できたんだよな。
いつでも、どこでも、冒険なんだよ。見えてないだけだった。想像力があれば、いつでも異世界なんだ。創造力があれば、いつでも困難を乗り越えれるんだ。
忘れていたものを取り返そう。
とまぁ、なろう小説を読んで色々思い出せたわけです。どんな人が書いているのかわからないけど、きっと想像力と創造力を持った小学生だ。だから、私も一緒に小学生になろうと思う。
きっと、また、いつか、冒険の扉は開かれるから
2018年夏の話
「追放されたけど実は超有能」系、小説家になろうで主流に
パーティがゲシュタルト崩壊しそうだ…
管理人も小説家になろうデビューしました
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現在3歌まで、無料公開中
プロモーション
-「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」-
貴方は死なないわ。だって、貴方は…
目が覚めたら君は君ではなくなる。
自我の崩壊。この偏狭で孤独な世界の終わり。
人がなぜその姿を保っていられるのだろうか。
果たして意思が本当に存在するのだろうか。
誰にもわからない。
何も、わからない。
仮面が落ち、溶けていく。
夢の中で暗く、孤独に寂しく、深みに進む。
静寂で心地良い。
真っ暗な世界。何一つ音のない世界。
それでも、見える。聞こえる。感じる。
幼い日の夢。
そして…
俺は…君を…
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